あの頃…
中学生活も終わり、僕はあまり気が進まなかったが、公立高校へ入学した
中学生の時に功績を残したソフトテニスのおかげで
私立高校からテニスの特待生扱いの入学を誘う学校もあった
しかし、僕はそれを拒否した
いや正確に言うと、担任でもありテニス部の顧問であった先生が
ほぼ勝手に全ての学校を断った
確かに誘ってきた学校は全て、偏差値レベルの低い学校だった
僕自身、有名大学卒業を学歴に持つ父には負けたくなかったので
誘いを断った先生を責める気にはならなかった
しかし…
あとになって、あの学校でテニスを続けていたら…、そう思う事も
全くなかったと言うわけではなかった
それでも、公立高校の先輩の中で僕の中学での成績を知ってる人がいて
僕は誘われるがままに硬式のテニス部に入部した
そう・・・これが後々自分の顔に泥を塗る結果になる事を知らずに…この頃、僕は確かに幸せの絶頂期にいた
誰かに負けるという隙が無い、そんな人生を送っていられた
かわいい彼女もいたし、勉強も普通に出来ていた
後輩にも慕われて、周りからは僻みの声さえ聞こえてきたよくある山の絵でもそうだが、頂上は鋭くて細い
僕は一体、そういう山の絵のどこにいたんだろうか?
きっと、頂上がどこなのかも分からずに
マチガエテ、山を下りてしまったのだろう
まかり間違えても、『諦めた』という言葉で下山したわけではなかった