秋
秋が来たらまた思い出すあのころの自分の弱さを・・・
好きな人に好きと言えずにただうつむいたまま
暑すぎる陽射しも弱くなり風が冷たくなり始めて
街路樹の色は赤黄色に衣替えを急いでる
『ずっと私のそばにいて』とあの子が呟やいた言葉
心の中で噛み殺しては空を見上げる独りで
今は誰もそばにはいない大事だったあの子でさえも
遠くずっと離れていった『大好き』を言えずに
久しぶりに足を向けてみた君のいたあの病院へ
今じゃこんなに綺麗になってあのころの形もない
大好きだった看護婦さんも今は結婚したんだよ
美味しくなかったご飯でさえも今じゃ美味しくなったんだよ
部屋の隅に残されていた古ぼけた千羽鶴を見た
君がいつも折りつづけてた姿を思い出した
最後に君が喋った事『ずっと私のそばにいて』と
叶わない事分かってたからずっと手を握り締めていた
君が逝ったあの瞬間に僕の役目は終わりを告げた
瞳からとめどなく流れるもの拭く事も知らずに
僕の君は心の中にいつまでもいるから・・・
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